50代後半になって、ふと考えることがあります。
私は、あと何年くらいランニングを続けられるのだろう。
以前は、そんなことをあまり考えませんでした。
マラソン大会に出たいと思えば練習する。
走りたいと思えば走る。
また次の大会に出ようと思う。
そんなふうに、「これからも走ることができる」という感覚が、どこか当たり前にあったからです。
でも、身体のことで思うように走れない時期を経験すると、少し考え方が変わってきます。
「あと何年走れるんだろう」
そんなことが気になるようになりました。
健康寿命は「何歳まで走れるか」ではない
日本では、「健康寿命」という言葉をよく耳にします。
厚生労働省によると、健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
2022年の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳でした。
平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳なので、健康寿命との間には男性約9年、女性約12年の差があります。
この数字を見ると、
「じゃあ、50代後半ならあと十数年くらいしか健康に過ごせないの?」
と思ってしまうかもしれません。
でも、ここは注意が必要です。
健康寿命は、ランニングができる年齢を表しているわけではありません。
日常生活を制限されずに暮らせる期間の指標なので、「何歳まで走れるか」と同じものではありません。
65歳からでも、健康に過ごせる時間はある
もう少し自分に近い年齢から考えてみました。
2022年の平均余命と健康状態に関するデータをもとにした試算では、65歳時点の健康余命は、男性14.35年、女性16.86年でした。
もちろん、これも「あと14年走れる」という意味ではありません。
人によって身体の状態も違いますし、病気やケガ、生活環境によっても変わります。
それでも、
65歳になっても、まだ健康に生活できる期間が平均的には残っている。
そう考えると、50代後半の今は、「もう年だから」と片づけるには早いのかもしれません。
では、ランニングは何歳まで続けられるのか
ここが、私が一番知りたかったところです。
結論から言えば、
「50代後半なら、あと○年走れる」という明確な数字はありません。
ランニング能力は年齢とともに少しずつ低下していきます。
マスターズアスリートを対象にした研究では、持久系のパフォーマンスは50~60歳頃までは比較的ゆるやかに低下し、その後、年齢とともに低下が大きくなることが報告されています。
また、50歳以上のマスターズランナーを対象にした研究レビューでは、年齢とともに筋力やパワーが低下し、それに伴って走り方にも変化が生じることが示されています。
つまり、
年齢とともに「以前と同じように走る」ことは難しくなっていく。
これは受け入れなければならないのだと思います。
でも、それは、
「走れなくなる」
ということとは別の話です。
70代になっても走る人はいる
実際、高齢になっても走っているランナーはいます。
2025年には、81歳の男性ランナーが50kmの80歳以上カテゴリーで世界記録を更新したことを報告した研究もあります。
もちろん、これはトップレベルのマスターズランナーの例です。
私たち一般の市民ランナーが同じことを目指す必要はありません。
ただ、
「年齢が上がれば、ある日突然ランニングが終わる」というものではない
ことは、このような例からも感じます。
私は「あと何年走れるか」より、別のことを考えたい
ここまで調べてみると、私は少し考え方が変わってきました。
「あと何年走れるんだろう?」
という問いには、明確な答えがありません。
だったら、
「残された時間で、どうしたらできるだけ長く走ることを楽しめるだろう?」
と考えたほうがいいのではないでしょうか。
速く走ることだけを目標にする必要はない。
以前と同じ距離やペースに戻ることだけが、ランニングではない。
身体の変化に合わせて走り方を変えることもできます。
大会との付き合い方を変えることもできます。
そして、無理をしないことも、長く走るためには大切なことなのかもしれません。
私自身は、今まだ走れていません
そういうことを考えている私自身、今は思うように走れていません。
早く良くなって、また走りたい。
またマラソン大会にも参加したい。
ランニングクラブにいた頃に出会った仲間たちと、もう一度一緒に走れたらいい。
そんな思いは、今も残っています。
一方で、今は仕事も忙しく、トレーニングや身体のケアの時間を十分に取るのは難しい状況です。
睡眠時間を削ってまで何かを頑張るより、今はまず身体を休ませることを優先したいと思っています。
だから、今すぐ「走るためのトレーニングを頑張ろう」とは考えていません。
今は「走るために頑張る」より、「また走りたい」を大切にしたい
今の私には、まだ大きな手ごたえはありません。
でも、
「また走りたい」
という気持ちは残っています。
もしかすると、今はそれだけでも十分なのかもしれません。
ランニングクラブで一緒に走った仲間。
スタートラインに立った大会。
ゴールしたときの気持ち。
そうした経験があるから、もう一度あの場所に戻ってみたいと思います。
だから今は、焦って答えを出すのではなく、自分の身体と生活の中で、無理なく前へ進める方法を探していきたいと思っています。
50代後半からでも、まだ先はある
健康寿命の数字を見ても、それは「ランニングの期限」ではありません。
ランニング能力は年齢とともに少しずつ変化していきます。
それでも、50代、60代、70代になっても走り続けている人はいます。
だから私は、
「あと何年走れるか」ではなく、「これからどうすれば長く走ることを楽しめるか」
を考えていきたいと思っています。
今はまだ走れない。
思うようなトレーニングもできない。
それでも、「また走りたい」という気持ちはある。
その気持ちを大切にしながら、少しずつ自分なりの答えを探していきたいと思います。
そしていつか、
「また走ってみようかな」
と思える日が来たらいい。
その日まで、このブログでも、長く走り続けるためにできることを一緒に考えていけたらと思います。



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